
今日で17回目の誕生日だな。
話しかけても「あぁ」とか「おぉ」しか言わなくなったが、
小さなころは「トーチャン、トーチャン!」って、ワシの後ばかり追いかけていたのだぞ。
ワシもその年頃は人並みに昭和のビーバップな時代だったから、どうこう言えないがね。
でも、オマエの部屋の美少女フィギュアや抱き枕などを見るたびに、
トーチャンは心を痛めているのだぞ。女子は3次にしとけ。
中学時代にモテモテだったオマエがナゼそうも変わったのか?
ワシにはさっぱりわからんのじゃ。
部屋でネットばかりやってないで、盗んだ・・・もとい。ちょっと借りたバイクで走り出してもいいのだぞ。
男はちぃーとばっかり悪いほうがよいと思うのじゃ。
ま、五体満足で学校もまじめに行ってるようだから、それはそれでよいのだがな。
来年はは高3だ。
進学するのか、就職するのか?はっきり決めなきゃ行かんぞ。
オマエの進路如何によって、チチの「まだまだ働かなきゃイカンのか・・・」という心の準備と、
我が家の財政の準備が必要なのだからな。
ま、ウダウダ言ったが「誕生日おめでとう!」だ。




年の瀬の誰もいない居酒屋で、訳ある男と女がふたりきり。そして外は雪。
そんなとき、TVから流れる八代亜紀の「舟歌」が、画に染みること、染みること。
泣けてくる名シーンである。
そんな二人が初デートで見る映画が「Mr.Boo」というのが
なんともいえないのだがね。

健さんの映画では「駅 STATION」と「夜叉」が好きだ。
「駅」では切ない大人の男と女の侘び寂びを、倍賞千恵子との競演で魅せられ、
「夜叉」ではやるせなくて強い男の背中を見事に演じきっていた。
また昭和の大きな灯が消えてしまったな・・・・。

健さんほど雪の似合う俳優はいない。
年が明けて雪が多い時期に、福井の美浜に行こうと思う。
漁村の民宿で、窓の外、湖に降る雪を見ながら、熱燗をチビチビやって健さんの
供養を勝手ながらやってこようと思う。
そこは「夜叉」のロケ地なのだ。