
昨日の夕暮れ時だ。
ワシの家の庭先に5~6歳の幼女がスマホを持ってたたずんでおったのだな。
ま、ワシの家の前は保育園だし、10mほどいけば公園もあるので、
ガキどもが家の周りをうろつくといったことは、さほど珍しいことではない。
が幼女が我が家のの庭先でスマホで何かを撮ろうかといった風情は見かけぬことなので、
なにごとかと幼女にたずねてみた。
すると幼女いわく、我が家の庭付近にポケモンがいるとのこと。
ポケモンGOなるものが流行しており、社会現象にもなっているのは知っておったが、
こんなところで流行を目の当たりにするとは!と思い、続けて幼女に尋ねてみた。
「なにがいるの?」と。
すると「コラッタがいるのー」と可愛い返事。「あーそうか、そうか」とコラッタというモンスターが
どのようなものかは知らぬことだが、この可愛い子供が健やかに育つための思い出なら、
それは大の大人が邪魔するものではないなと思い「んじゃ、うまくゲットするんだぞ」というと。
「もう取れたよ」と可愛く答えるではないか。日本の明日を担うこの子供によい思い出を与えてあげれたなと
密かにほくそ笑んでいたら、幼女は保育園の駐車場で他のママさんたちとおしゃべりをしていた
母の元へ駆けていき、そして大きな声でこういった。
「ママぁ!あの家、ネズミしかいなかった」と。
をい幼女!オレ様が必死こいて借金して、汗水たらして働いてローンを返している愛しい我が家に
向かって「ネズミしかいない」だとぉ!貴様にこの苦労がわかるのか!え!わかっるのか!わかってたまるものか!
と、殴りかからんばかりの感情をグッとこらえ幼女を睨み付けると、そのママさんがバツがわるそうに頭を下げた。
よくよく見ると佐々木あき似の色っぽい人妻ではないか。
いや、許すよ、許す、貴女の子なら許しますよとコチラも軽く会釈をし、家に入った。
リビングでは中一の息子が、タブレットをいじっておった。「なにをしているのか?」とたずねると、
ウチのボウズもポケモンGOをやっており、その息子が続けてこういった。
「トーチャン!この家にはネズミしかいねぇや」と。
ええ、即効で1発!頭をシバいてやりましたとも。親が苦労して立てた家に「ネズミしかいねぇ」
なんていうガキには、ちゃんと大人としての威厳を見せ付けてやらなければね。
コレでいいのだw