
昭和シバリのカラオケ大会やってから、脳内で
「弔いの鐘が~よく似合う~♪地獄の使者と~人の言う~♪」のリフレインが叫んでいる。(by YUMING)
雄大なホーンと心を絞めつけるストリングスがたまらなく素晴らしい。
それにもまして心打つのが、石ノ森先生の歌詞である。
009戦士たちは戦鬼や地獄の使者と人々に蔑まされながらも、
戦い忘れたその人たちの為に戦うのだ。
涙を流し血の大河を渡り、死の荒野を走りながら・・・夢見ながら・・・・・
そしてその想いも人々には伝わらず、
「誰のためにたたかうのか?」と問われる。
なんて悲しい詩なんだろう。
たとえれば、報酬は、飯を食わせるという約束のみで、盗賊の野武士達と戦い、
傷つき、ある者は命をおとし、ボロボロになりながら「侍」という信念だけで戦い、百姓たちの想いを叶える。
しかし、最後に目に映るのは
戦のあとに侍たちのことなど忘れたかのように日常に戻る百姓の人々。
それを遠目で眺めながら 「勝ったのはあの百姓たちだ、儂たちではない」と悲しく言い放つ
「七人の侍」にも通じる悲しさがあるのだよ。
この世で一番怖いのは平凡な人々だと。